極真空手は、(故)大山倍達総裁が第二次世界大戦終結直後の空手界において、攻撃として繰り出した突きや蹴り等の技を相手の体に直接当てる事を禁じた、いわゆる「寸止め」ルールが一般的であった事に異を唱え「自分の攻撃で相手が倒れる程のダメージを与えられたのかどうかは、実際に相手の体を叩いてみないと判らない」として「直接打撃制(フルコンタクトルール)」を取り入れ、1954年4月東京の目白に「大山道場」を開き「大山空手」を教え始めたのがその始まりです。
現在のフルコンタクトカラテやK-1等のルーツは極真空手にあると言っても過言ではなく、その後空手界のみならず日本の格闘技界全体に於いて多大な影響を及ぼす事となりました。
極真空手ではその教育理念を根底に置き、子供たちの指導にあたっています。日々の鍛錬を通じ、子供自身が肉体的にも精神的にも清く・強くなることで相手を思いやり、人の気持ちが理解できる本当の優しさを身に付けて欲しいと考えています。
極真空手の稽古では多くの喜びとともに苦しみや痛さも経験します。その自分自身の体験こそが他人への思いやりの第一歩なのです。
稽古では子供たちに怪我などがないよう、常に安全な指導を行っています。
稽古を通じて心身のバランスを整えることにより、現代女性の必須条件「強さと美しさ」を無理なく手に入れるお手伝いをします。
いざというときに役に立つ極真空手は女性の強い味方です。
日々の修行は実生活に生かせてこそ価値があると考え、武を道たらしめるもの、即ち精神性を重視しています。伝統、礼節を重んじ薄紙を重ねる努力を通じて不屈の精神力を養います。
極真とは「千日をもって初心とし、万日をもって極みとする」という武道の格言から発した名称です。完成はないと言われるほどの厳しく険しい武道の真髄を極める意です。
極真空手に伝統的に受け継がれている精神である「頭は低く目は高く、口慎んで心広く、孝を原点として他を益す」とは、創始者である(故)大山倍達自身が長年の厳しい修行人生の中で確立した極真精神です。
また一方では、極真の挨拶「押忍」の精神には、尊敬、感謝、忍耐という精神があります。心身を練磨すると同時に伝統や礼節を重んじる極真空手での修行が実生活に生かされると信じます。